1人の声から始まった若者支援 ~8年の歩みとこれから

 

 「母子寮を出たい。自由が欲しい。ゆっくり学びたいんです。」

 

8年前、ひとりの若い母親が、打ち明けてくれたのが、この取り組みの始まりでした。


彼女には1歳、4歳、5歳の子どもたちがいて、毎日を必死で生きていました。

「資格取得の研修を受けたい」と熱意を話してくれて、夜10時過ぎまで、3人の子どもたちを預かることになりました。

 

下の子は最初、声を上げて泣いていました。

絵本を読んだり、添い寝して子守歌をうたいながら、背中を優しくトントンしているうちに私にぴったりと体をくっつけて落ち着き、安心した寝顔を見せてくれるようになりました。


その寝顔を見たとき、「ああ、こういう家族のような安心の場が必要なんだ」と、胸の奥で確信しました。

 

 

 

 

 

 安心して「今日を生きる」ことから始める支援

私たちのシェアハウスは、ただの住まいではありません。


眠る場所だけでない、「自由を尊重されている」という、思いが本人にあるだけで、人は少しずつ希望や強さを取り戻していきます。

私自身、これまで多くの先輩方や子どもたちに助けられて今があります。

 

食事を一緒に作ること、話すこと、誰かを信じてみること

――そんな日常の小さな営みが、若者たちの「自立の力」へとつながっていく。

 

明日からまた若者が滞在予定です。

彼女は、子ども食堂に来てくれたことで、自分のことについて少しずつ話してくれるようになりました。

これからどんな関りができるか、一緒に考えたいと願っています。

 

8年間、代表の想いと私財で守り続けてきたこの場所。

 

いま、私たちはもう一度、人のつながりと社会の力を信じたいと思うようになりました。

「親を頼れない若者が、社会とつながれる仕組み」を、民間から発信していく。


そして今後は、行政や専門機関とも連携しながら、
若者たちが“ほっとできる”仕組みを広げていきたいと願っています。

 

 

最後に――この活動に興味を持ってくださった方へ

・自分の過去と重ねて読んでくださった方
・応援したいと思ってくださった方
・このような若者がいることを初めて知った方

どうか、知ってください。そして、できれば誰かに伝えてください。

 

この取り組みは、地域や多くの方の力で成り立っていきます。

 

  • 空き家の貸与や紹介
  • 食品や日用品の寄付
  • 寄付や助成による家賃補助
  • 若者への声かけやボランティア

どんな形でも構いません。


誰にも言えなかった声

 

若者が夢や希望を言える社会を

 

いっしょに、育てていきませんか?

 

今後の発信予定

  • 若者たちとのエピソード(許可を得た範囲で)
  • 関係者インタビュー
  • ご支援くださる皆様への報告

どうか、見守っていただけると嬉しいです。

 

拠点:和歌山県紀の川市
対象:18~25歳程度の若者
 Wi-Fi完備/P6台あり

 

「若者シェアハウス希望」や「活動へのご関心」は、お問い合わせフォームにてご連絡ください。